その2後編|地域を記録するオンライン対談「本をつくる=地域を記録する」

変化する高知の街を記録したい

▼タケムラさん

まとめです。
結局、自分には「変化する高知の街を記録したい」という気持ちがあるなと感じています。

これは1982年と2021年の、高知市の地図です。
赤くしてあるところが、この間に増えた新しい道路です。
道路が増えるということは当然関連して周りの街並みが変わっていっているわけです。

そんな中で、さっき出てきた写真です。
こういう場所だったのが、アスファルトを剥がされて、今はただの住宅地になっています。

こういう感じでお店が並んでいたのが、このように跡形もなく変わってしまったりとか。

これは、江戸時代からのお堀があった場所なのですが、蓋をしてしまったりとか。

▼タケムラさん

こういうことが、たくさんあるわけです。

それで、「変化する高知の街を記録したい。」と思うようになりました。
「変化を否定することはしないが、そのまんま忘れるのはもったいない。」と、感じて、その視点から本を作ろうとしていることが多いです。

そんなことがあって、今ひっそりやっていることがいくつかあります。

こんな感じで戦前から昭和あたりの高知県に関する絵葉書をずっと集めています。今ではもう観光地でもないところが当時は有名な観光地だったり、もうなくなってしまった自治体の絵葉書などですね。今では見られない風物も多く写っていて面白くて。

▼タケムラさん

これは、今さらに集めているマッチですね。「マッチと街」の本で掲載したマッチはある方がコレクションしていたものをベースにしていたのですが、今では私個人がマッチのコレクションをするようになってしまいます。

▼明貫さん

「キャバレー キングハーレム」ってゆうの気になりますね。(笑)
それからさっき話に出ていた、美輪明宏が丸山明宏だった頃のマッチもありますね。

これって、地域にコミットしていくサムネイルとして最高ですね。

▼タケムラさん

そう思います。
今でも古いマッチが見つかると「マッチ出たよ!」なんて言って呼ばれたりします。

こういうマッチにしても絵葉書にしても、それから写真もそうですが、「とにかくまずは集める」というところからはじまることが多いような気がしています。

あとは、見つけた景色をInstagramで公開したりとか。

▼事務局

このInstagram、見ました。
これも、「高知遺産」というタイトルを付けているんですよね。

▼タケムラさん

はい。
高知遺産をまた出したいなと思っていて、その準備という感じですね。

▼事務局

これはさっき出てきた書籍の『高知遺産』の写真を載せているのではなくて、新しい写真を載せているんですか?

▼タケムラさん

新しいものもありますが古いものもあって、ごちゃ混ぜです。
ですが本の『高知遺産』に使っている写真と違うというのは、その通りです。
仕事の取材の中で撮ったものなんかも含まれています。

▼明貫さん

私も、資料として集めたものを一部Instagramで発信したりということがあります。
メディアの選び方は、いつも悩みますね。

▼事務局

本として完成したものとは違う、Instagram上で写真が「流れてくる」ということの独特な見え方がありますよね。

▼タケムラさん

私の活動紹介は、まずはこんな感じです。

私の場合は「いったん固めたい」というか、本という形にして一つのまとまりを作ることをしたいというところがあって、そこが、映像とかイベントの形でやられている明貫さんと、アウトプットの形としては違う部分かもなとも思いました。

「いつかはまた本にしたい」という思いがあります。

▼明貫さん

私も、本にもしたいです。(笑)
「いつかは」ということですが、タケムラさんはきっとまた本にされるんだろうなとも思いますね。

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